【迷言一覧】河野太郎大臣の炎上発言の数々 根底にあるのは「自分は負けてないぞというアピール」
NEWSポストセブン / 2023年7月23日 7時15分
ほくそ笑む岸田首相
政治家の心理分析など多くの著書がある臨床心理士・矢幡洋氏が河野氏の言動をこう分析する。
「心理療法のパーソナル心理学で分析すると、河野氏は競争心、上昇志向が非常に強く、他人とやりあうことを厭わない。わかりやすい言動パターンはやられたらやり返す。
河野さんが答弁で『所管外』を繰り返したことについて、TBS記者が『もう少し丁寧な言い方があるだろう』とツイートしました。これに河野さんは『TBSってこういう印象操作するんだ』と反論していますが、この程度のことは目くじらを立てなくてもいいのに、河野さんは常に勝ち負けを意識しているので、相手から攻撃されてそのままにするのを『負けた』と認識するから、やり返さずにはいられない。批判的なアカウントをブロックすることを隠さないのも、自分は負けてないぞというアピールです」
そんな河野氏の「負けられない相手」は、今回のマイナ問題では国民に向けられている。だから、マイナカードの自主返納が増えると、「本当に微々たる数。変なことに惑わされないで」と問題を一方的に「変なこと」にしてしまおうとするし、責任問題でも「自分で自分を処分しなければならない」と、処分する側も自分自身なのだ。
だが、国民にとって問題なのは、河野氏の一連の“オレ様言動”で、この問題の本当の責任者が隠されてしまったことだろう。政治アナリスト・伊藤惇夫氏が指摘する。
「本来ならマイナ問題では岸田総理の責任が一番重い。責任を問われなければならないはずだが、かわりに河野大臣が批判を一身に浴びている。この状況をほくそ笑んでいるのは、まさに岸田総理自身でしょう」