敗戦国民の悲哀と決意
08-06 18:29
今日は広島に、今週の9日は長崎に原爆が落とされた日でございます。
被害状況を調べますと、アメリカに対する強い憎悪が生まれてきます。ボクシングで言えば、KO寸前、レフェリーが「はい、試合終わり」と言っているのに、ヨロヨロふらふらしている相手に強烈なパンチを二発も打ち込んだ、というような話です。
日本はホントに、原爆で木っ端微塵にされなければ戦争をやめなかったのだろうか。
アメリカの小学生とか中学生に原爆のありのままを記録した映画を見せて、「アメリカの原爆攻撃はホントに必要だったのか?」と尋ねてみたいです。しかしアメリカの教育現場はそのような授業を嫌うでしょう。
日本人はお人好しと言えばいいのか、アメリカのことをそれほど悪く言いません。どちらかといえば、原爆?まあ、仕方ないよね、ではないか。1975年、インタビューで昭和天皇自身がそのように答えている。
アメリカの原爆製造計画は、1939年、ドイツ在住のユダヤ人、アインシュタインがアメリカ大統領に送った手紙でスタートした。なぜアインシュタインはアメリカにそのような手紙を送ったか。ナチスドイツがアメリカより先に原爆を作ったらたいへんなことになる、と危惧したからである。
アインシュタインはたいへんな日本好きであり、日本人のことを褒め称える言葉をたくさん残しているが、原爆のことについてはたいへん心を痛め、日本人に対して涙を流しながら謝罪した、という記録が残っている。
アメリカは過去に一度も日本に対して謝罪をしていない。これからも、しないだろう。戦争に負けるというのは実に惨めなものである。
戦争に関する私の考えは、「被害最小、絶対に勝てる相手以外とは戦わない」、である。もし日本が、勝てるかどうか分からない相手と戦争することになったら、全てのエネルギーを使用してその戦争を止めたい。