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No.11220202
#358
とある駅の改札を出たら、初老の女性がこちらを見て笑っている。
いや、ニヤケていると言う表現が正しいだろうか。
町外れの駅で乗客は多くない。
周りの人影はまばらだ。
その中で、その視線は間違いなく僕に向けられている。
迎えの車に辿り着くにはその老婆とすれ違わなければならない。
恐怖を感じながら歩を進める。
すれ違いざまには、今まで嗅いだことのない悪臭と不敵な笑みに遭遇。
電車は出たばかりだ。
本数は多くない。
電車に乗るために駅に来ているのではないと思った。
迎えの車に乗り込み、「あの人…」と聞くと。
「この辺りでは有名な気の毒な方」らしい。
「何か話したそうに見てくるけど、話をしたらダメ」
「財布を無くして…と言うのが常套句」
「帰り、気を付けろよ」
そう言う運転手の顔もまた不敵な笑みだった。


[ 匿名さん ]
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