夫婦関係は、非常に様々です。
お互いに愛も信頼も何もかもほとんど無いような冷たい関係もありますし、どちらか一方が拘束するような屈折した愛を相手に向け、その相手は辟易しきっている関係もありますし、
片方が自身の精神的な病からフラフラと遊び呆けて誠実な相手を傷付けてしまうような関係もあります。相手の言動に深く傷付いて失望しきっているけど、
演技をして振る舞っている夫婦もよくありますし、DVパートナーに怯えたり自由を奪われているような病的な関係も、そんなに少なくありません。
そういう現実を見ると、何が何でも不倫は悪であると断言するのは、あまりに残酷であり、抑圧の牢獄の中で苦しむ人々をより苦しめることになります。
たまたま不倫から始まる、深い絆で結ばれた強い関係も確かにあります。
もちろん、ただ単に性欲を満たすため不倫をする人もいます。
しかし、人間は人間です。人間は美しさと醜さが同居した存在です。天使でもあり悪魔でもあります。
醜さを帯びた人を容赦無く断罪する行為は偽善であると私は思っています。
