【相沢悠斗side】
また、知らないうちに移動していた。
椅子に腰をかけ机に突っ伏し、そのまま意識を失っていた。
まるで夢遊病にかかった気分だ。
ふと窓の外を見ると、白みはじめている。
視界の隅に見える置き時計は午前7時2分を表示していた。
自分が生きていることに安堵し、ホッと息を吐く。
ホッとしたのも束の間、ハッと顔を上げた。
慌ててテレビに電源をつける。
並んだ名前を確かめていく。いや、その前に数だ。何人生きている?
9人。杏里が抜けたあと誰も抜けていない。
昨晩人狼は襲撃に失敗したのだ。
悠斗は誠を守っていた。
誠は人狼に狙われたということ。
つまり、一ノ瀬誠が占い師なのだ。