【相沢悠斗side】
誠さんと共に会議室に向かっていた。
誠「人狼である俺と行動を共にしていると怪しまれるから俺は少し時間を空けてから向かうか
らよろしくな。」
誠が小声で伝えてきた。
悠斗「分かりました。」
会議室に繋がるドアを開けた。
そこには信じられない光景が広がっていた。
拓也が椅子に座ってふんぞり返っている。その肩を謙司が揉んでいる。
その口に京子がパンをちぎって運んでいる。
僕はあまりにもその光景に信じられなさすぎてしばらく立ちすくしていた。
誠「それはないでしょ。」
誠の声に意識が浮上する。
誠は拓也に非難めいた視線を投げかける。
誠「そこまでする必要、本物の人狼だったらないだろう?」
拓也「何?文句ある?」
拓也「おい、そこの女。そいつ殴って。」
彼は神流と目を合わせ、誠のほうに顎をしゃくった。
神流は誠のほうに足を踏み出す。
誠は怯むことなく、神流の目をまっすぐ見つめかえした。
誠「やめてください。」
言葉使いこそ丁寧だが、言葉に重みがある言い方だ。
神流は足を止め、拓也のほうへ振り向いた。