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🪓 メルティブラッド攻略・地方


No.630572
#13
藁スレ>>176あたりからを参照すると幸せになれるかも



「——ふむ、またこの雪原か。
 二度も己が残骸を雪ぐことになるとは、つくづく私の業も深いようだ」
「…………」
「同じ舞台に同じ俳優、それがどれだけ興醒めなことか、
 いやしくも我が一部、わからない道理は無いはずだが」
「…………ねぇ」
「だが舞台が用意されているのでは仕方が……む?」
「…………」
「今何か言ったかな、お嬢さん?」
「……私はあなたから生まれたと、いうことになるのよね?」
「……その通り。私の一部が夢魔をモデルに限界した、それが君だ」
「つまりそれは…………せ、設定的にあなたは…………ぅさん……」
「…………?」
「……だ、だから、それってあなたが私のお父さんってことになるんじゃないのって言ってるのよ!!」
「…………」
「わ、私だって自分が何でこんなこと言ってるのかわからないわよ!!
 だ、だけど……ちょっとそうなんじゃないかって思っちゃったら……」
「…………ィヒャァ!!」
「ひっ……!」
「フハハハハハ、いや、失礼。
 余りにも懐かしく嬉しい響きに、つい科白を忘れてしまったのだよ。
 そう、そのような解釈も可能だ。私は君の父という存在になるのかもしれん」
「そ、そう……それなら……お、お父さんって呼んでも……」
「素晴らしい!さあ、遠慮なく呼びたまえ!」
「……お、お父……さん」
「なんだい?レン」
「…………!!」



——同刻

「く、ここは……いつかの雪原!?
 またあの使い魔のコピーが現れたのか!?
 早急に禍根を排除しなければ……ん、あれは……」



「お父さん!」
「フフフ、パパと呼んでも良いんだぞ?」
「もう、お父さんったら!」
「…………なにをやっているんですか、タタリ」
「!!??」
「おや、誰かと思えば不良娘ではないか。
 せっかくの家族団欒を邪魔しにくるとは、君もつくづく無粋な娘に育ったものだ」
「この茶番に説明を頂けますか、レン」
「わ、私は別に……ち、ちょっとだけ……」
「ああ、いや、彼女のことは気にしなくて良いよ、レン。
 父親に甘えられる盛りを過ぎてしまった子の、無様な嫉妬というやつだろうからね」
「なっ……!!」
「全く、女の子は君くらいの時分が一番可愛らしいよ。
 さあ、もう一度私を呼んでくれるかい、レン」

「…………ズ、ズェピアの…………パパの馬鹿ーーー!!!」
「あ、シオン!!」





「と、いう夢を見たんだが、どう思うかね?シオン」
「知りません」


[ 匿名さん ]
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