爆サイ.com 南関東版

🪓 メルティブラッド攻略・地方


No.630572
合計:
#192
「・・・・」
「—————(じーーーーっ)」
七夜は幾度となく視線を感じ、そのつど振り向いた。
しかし、そのつど視線の主はあわてて視線を逸らし、別の方向を向いた。
都古とこんなやり取りばかりしているが、なにか言いたいことでもあるのだろうか?
と、七夜が試行錯誤したがわからなかった。
なにか話しができる話題はないだろうかと考えていたら八極拳?のことが頭に浮かんだ。
あれはいい動きだなと回想していたら、それを話題にできるかもしれないと思った。
「あー都古」
「—————!(ビクッ)」
「お前の八極拳はキレがあってなかなか良かったぞ」
「——そ、そうかな」
「ああ、滅多に見られないもんだ、特に足捌きがな」
「えへへ」
「なかでも腿の辺りだな、力の入り方やタイミングがいい感じだ。まあ足を上げ過ぎる癖は直したほうがいいぞ、威力はなくなるし見えるからな」
「何が見えるの?」
「ぱんつ」
「・・・・っ!」
次の瞬間俺は大空を舞うことになった。ああ、足は上げ過ぎないほうがいいって言ったのに・・・ああ、でも駅の方に飛ばされたのはありがたい。俺は高速回転で吹き飛ばされ意識を失いつつそう思った。
墜落して頭に痛みを感じ意識が覚醒した。まあ、慣性法則に則って当分は地面をこのまま滑っていくんだろうな。すぐに止まってくれることを七夜は願い目を閉じて流れに身を任せた。

—————暫くしてから七夜は止まった。七夜がゆっくりと目を開けると見知らぬ風景が現れた。
「ここは何処だ・・・」
なんとも不思議な風景であった、しかし、恐れや不安もなにも感じさせないところであった。それはまさに「理想郷」であった。そこには始まりと終焉があり、多くの人が求めた理想郷がそこにはあった。
「状況を確認したいが体が動かなくては・・・?」
白と黒が左右に小刻みに揺れる。その揺れはやがて激しくなり、まるで大地震が起きたように震えていた。
「—————キャーーーーーーー!!どこに頭を突っこんでるのよ!!」
はて、よく耳にする声が聞こえるなと思っていると、目の前が真っ暗になった、それと同時に顔面に激痛が走った。それは嵐のように激しくなり、一撃が意識を刈り取るほどとなった。七夜を踏まれるたび、バカ!鈍感!天然ジゴロ!と罵っていたが七夜のライフは0だったので聞こえていなかった。

七夜が目を覚ますと目の前には白レンが立っていた。
「お、遅かったじゃない。時間には間に合ったみたいだけどレディーを待たせるなんて
私のマスターとして自覚が足りないわ」
「?何の話をしているんだレン」
「旅行のことよ。」
「———レン、君は行かないと言ってなかったか?」
「レンが急に行かないって言い出したのよ。それで私に代わりに行ってほしいって頼まれたの。だから仕方なく行くことにしたのよ。一緒に行きたかった訳じゃないのよ、いい、仕方なくよ、し・か・た・な・く・よ。分かったかしら?そこを勘違いしないで」
そう言って、レンは顔を真っ赤にしてソッ


[ 匿名さん ]
TOP