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ノーパンYoutuberが登場

🪓 メルティブラッド攻略・地方


No.630572
合計:
#550
「志貴・・・これ・・・?」
「まぁ、俗に言う初日の出って奴だな。直接見るのは初めてだったか?」
「え、ええ・・・初めてよ。・・・きれい・・・」

細めた瞳を今度は一杯に見開き、じっと朝日を見つめる白レン。自転車のサドルに寄りかかってその様子を眺める。
徐々に明るさを増す夜気の中、その表情はあどけない驚きと感動、喜びで輝いていて——綺麗だった。
朝日が昇りきるまで、白レンはぴくりとも動かずに、その様を見つめていた。
やがてほっ、と一つ息を吐くとくるっとこちらに向き直る。また眉根が寄っていたが、何だか今にも笑い出しそうな顔にも見える。

「ね、志貴。これ・・・私のために?」
「・・・どうせ、さあお正月よ!何かして私を楽しませなさいッ!!・・・とか、去年みたいに言い出すだろ?」
「何よ、その言い方!・・・それになんでそっぽ向いてるのよ」
「・・・別に。起き抜けで日が眩しいんだ」
「・・・ありがとう——志貴。」
「ん?何だって?」
「何でもないっ!・・・ま、まぁ、あなたにしては中々気が利いたことするじゃない。その努力はほ、褒めてあげなくもないわ」

口をゆがめて笑い、それはそれは、お姫様にご満足頂けて光栄の極み。と芝居がかった礼をしてみせる。・・・いや、勿論聞こえてたけど、な。

「さて、朝日も拝んだしそろそろ行くぞ。次は遠野の屋敷だ」
「えっ・・・?ど、どうして?」
「初日の出の次は当然初詣、だろ?琥珀の奴に頼んで、こっそり秋葉の昔の着物を用意させてある」

この自転車も琥珀の奴に頼んで用意してもらった物だ。当然ながら無償でそんなボランティアをしてくれるはずもなく・・・
その為に支払うことになる代償を考えて少し憂鬱になる。やれやれ、面


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