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🪓 メルティブラッド攻略・地方


No.654720
#341
「で、どうなの最近?それなりに元気だって事は知ってるけどさ」
「『それなりに』?私はいつもと何ら変化ありませんよ」

「…嘘ばっかり、嘘言う時はいつも解りやすいのよね貴女」


『ある感情をかたちに』


「だってあんまり互いの近況を報告する機会ってないじゃん
 だって敵同士なんだし私達」
「だからといって、喫茶店に入って貴女と話す事なんて
 一切何一つありませんよアルクェイド、だって敵同士なんですし私達」

「だったら戦う?昼でも戦っていいんだよ私?」

「だから…貴女は馬鹿ですか、いきなり昼間から町中で
 学生が外人の女が暴れまわってたら問題でしょうに」
「別に私自身は異存は…」
「私にとって問題あるんです!ああいうのは夜だけで十分です」

「まあ確かに、昼間から殺し合いってのはいただけないかもね」


天気の良い昼下がり、ある街の一角にある大きな喫茶店
金髪の外国人と思われる女性と
学生らしき眼鏡がよく似合う女性が向かい合って座っている
一見会話だけ聞いてると物騒な二人だが
以外と和気藹々として見てとれる様です

「で、なんであんまり元気ないのシエル?」
「だから元気ありますっ!勘違いもいいとこですよ」
「嘘でしょ、もしくは自分で気付いていないか」

「…そんなにそんな風に見えます?」

「うん見える、…といってもそう感じるのは私かセブンくらいかもね
 …多分、志貴にはわからないかも知れない」

眼鏡の女性は少し考えながら
『ああなるほど』といった感じで首をあげました

「どういう基準かなんとなくわかりました」

「そういう事、じゃあ助けになんないだろうけど
 話くらい聞いてあげるから話してみなさいな
 聞いてもらうだけでも、スッキリする事もあるでしょうに」

「癪ですね」
「かもね、じゃあ止めようか?」
「それはもっと癪ですね」
「かもね」

こういうやりとりだけ見てみると
二人は以外に楽しんでる様にみえます

「あんまり気にしてるつもりじゃないですけどね」
「うん」
「これでも私は結構やれるだと思ってたわけですよ」
「うん」
「けど、この街に来てから以外と上手くいかない」
「そうかもね、それの原因は私とか?」

「貴女が最たる者でしょうね、しかも貴女以外にも原因はいる」
「そうよね、少しシエルには荷が重いかも」
「平静を装うつもりも何も、自然体のつもりだったのですが…」
「気にしたら負けじゃない?私も結構骨を折ってるし」

互いに溜息をついて、そして二人同時にこう呟きました


[ ある感情をかたちに ]
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