その井上組長は6月16日、京都府警に傷害と暴力行為等処罰法違反の疑いで逮捕され、7月7日に処分保留で釈放された。任侠山口組の幹部はこう証言する。
「井上が釈放された次の日、黒木がシャブ食うて女にボケて飛んだ、いう噂が流れたんですよ。その時からもう始まっとったんちゃうかな。何かがあったら黒木が動く、いうことが」
問題はその“何か”の中身である。
「今振り返れば、伏線となる出来事が2つあった」
と、暴力団事情に詳しいジャーナリストは語る。
「1つは、先月、任侠山口組が新たに“神戸絆会”を作り、山健組の牙城である神戸に乗り込んでいったこと。もう1つは、8月27日に任侠山口組が記者会見を行い、井上組長の優柔不断さを暴露するなど徹底的にコキおろしたことです」