セブンイレブンで働くアルバイトやパート従業員の残業手当の一部が長期にわたって支払われていなかったことが分かった。未払い額は記録の残っている2012年3月以降だけで4億9000万円に達するという。
セブン−イレブンでは加盟店が従業員を雇用して人件費を負担するが、給与の計算や支払いは本部が行う。この本部が計算する給与のなかで残業手当について、労働基準法で定められた計算式を誤っていたことが発覚した。
「意図的にやったのか?」という記者の質問に対し、永松文彦社長は「記録が残っていない」と否定しなかった。
この計算式を導入したきっかけは2001年6月、労基署からの「残業手当が支払われていない」との指摘から。しかし、当時セブンイレブンはこの事実を公表せず、現在もそれ以前の未払い分は支払われていない。最大で280万円が支払われていない人もいた。この未払いが始まったのは、セブンイレブンが創業した1970年代から。
セブンイレブンは勤務が確認できた場合は未払い分を支払うとしている。