銀河鉄道の夜は999の特急SLという感じではなく、遊園地を走るような狭軌鉄道のような感じがする。床や壁がガラスのように透き通った希薄な霊体のような車体がふわりと宙を浮き、霊的夢幻世界を走る。そこで、タイタニック号の乗客の亡霊たちが登場したりする。夜の河川敷上空を通過。
人生行き詰まって自殺願望のある少年たちが現実逃避のように乗り込む。
ＵＦＯに誘拐されて別の宇宙へ行きたい気分かもしれない。ビリー・マイヤーのプレアデスに通じるものを感じる。
人生行き詰まって家を飛び出して深夜に散歩しているとき、夜空に音もなく巨大な飛行船が飛んでいると、吸い込まれたいような気がする。追いかけて走っていくと、かすかにブーンと聞こえる。実際は広告飛行船のようなものだろうけれども。
ドグラ・マグラの柱時計の音も、子供の頃、ボロい木造家屋にあった柱時計を思い出して懐かしい。両親はゼンマイを巻くのが面倒くさくて古臭いと嫌っていて捨てて電気時計に買い替えてしまったけれども。柱時計といえばエルフェンリートのヒロインも故障した柱時計を修理していた。
