高齢者に「性感染症」が拡大
梅毒や淋病が熟年層の間で急増。
背景にコンドームの不使用、デートアプリ、予防医学やライフスタイル向上、性的機能障害への治療薬の普及
高齢者の間で、性感染症患者数が10年前と比べて2倍に増えている──
そんな事実が新たな研究で明らかになった。
4月末に開催された臨床微生物感染症学会議に合わせて事前発表された研究によれば、
淋病（りんびょう）や梅毒、尖圭（せんけい）コンジローマの感染報告数がベビーブーム世代で増えており、対策が急務だという。
問題の大きさを考えれば、シニア層が性感染症を気軽に話題にできるようにすることも必要だと強調する。
疾病対策センターによれば、55歳以上人口の性感染症罹患数はこの約10年間で倍増している。
