【埼玉】熊谷空襲からの復興を祈り戦後間もなく始まった熊谷花火大会。新型コロナウイルス禍が続くなか「伝統ある大会を2年連続で中止できない」と市観光協会は今年、感染防止のため、市民が会場へ密集せずにそれぞれ自宅などから楽しめるよう工夫し、特別大会「いまこそスクマム ステイホーム花火大会。」として29日開催する。
同花火大会は毎年8月第2土曜日に荒川河川敷を打ち上げ会場にしてきたが、昨年は中止した。今回は、市内のどこからでも見えるよう荒川河川敷のほか妻沼滑空場、熊谷スポーツ文化公園など5カ所に会場を増やす一方、駐車場や観客席は設けない。2時間で約1万発打ち上げていた花火の数も、午後7時半から5分間の2千発へ縮小する。
観光協会は各会場の様子などをドローン（小型無人機）で撮影する予定で、市民から募集する動画などとともに後日、配信することにしている。
