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🚃 鉄道・電車


No.3506538
#61
■キハ40形はどんな車両か

キハ40形は旧国鉄時代の1977(昭和52)年にデビュー。全国のローカル線に投入され、老朽化した気動車を次々と置き換えました。車体は旧国鉄型電車とほぼ同じ仕様になり、居住空間が大幅にアップ。一方、車両が大型化したわりにエンジンはあまりパワーアップしなかったため、ローカル線のスピードアップには貢献しませんでした。

キハ40形は両側に運転台を設置しているため、1両でも運行できます。親戚筋としては片方に運転台があり2両編成で運行できるキハ48形、通勤電車のように両開きのドアを持つキハ47形があります。

登場時の塗装は「首都圏色」と呼ばれる朱色に。JR化後は路線ごとにカラフルな塗装が登場し、ワンマン化など多種多様な改造がなされました。中にはJR西日本「ベル・モンターニュ・エ・メール(べるもんた)」のように観光列車に改造された車両もあります。

1両ワンマン列車として運行できることから、地方ローカル輸送に活躍してきましたが、新型車両の登場や老朽化により、JRからは姿を消しつつあります。

■なぜキハ40形は人気があるのか

キハ40形が注目を集める理由として1両編成で運行できる点が挙げられます。現在、北条鉄道では昼間時間帯の列車は1両編成のため、キハ40形でも同様の運行が可能です。

2点目は地方ローカル線の財政状況が挙げられます。新型車両を新造すると数億円は必要となり、コロナ禍で厳しい経営が続く地方ローカル線にとってはなかなか厳しい条件です。北条鉄道はJR東日本から250万円でキハ40形1両を譲り受けます。

3点目はキハ40形が旧国鉄型車両だということ。近年、旧国鉄型車両は「昭和レトロ」のシンボルとして鉄道ファン以外からも人気を集めています。ローカル線の牧歌的風景と旧国鉄型車両との相性は抜群。旧国鉄型車両を目玉にして、観光客に利用してもらいたい、という地方ローカル線の切実な願いが感じられます。

参考までに小湊鐡道ではキハ40形を使って夜行急行「さと山」号運行開始前ツアーが4月~5月にかけて開催されました。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大が収まったら、キハ40形に会いに地方ローカル線へ訪れてみませんか。日本の古き良き鉄道シーンを再発見できるかもしれません。


[ 匿名さん ]
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