デフレスパイラルだよ。今は政府が毎年30兆円〜40兆円(いわゆる真水)ほど支出してどうにかこうにかマイナス成長だけはかろうじて避けてる感じ。しかしある時から内閣府は経済指標として平均概念の潜在ＧＤＰを使用しているからゼロ成長あるいは横這い、と思われがちだけど本来であれば最大概念の潜在ＧＤＰを指標とするのが筋。最大概念の潜在ＧＤＰで見ると明らかにまだマイナス。
通常はインフレ率がプラスならば経済は伸びてゆくしかない、少なくとも縮小することはない。しかしデフレ下では経済は必ず縮小してゆく。デフレ下では物が売れないので企業が売上を維持しようと思えばコストカットしか手はなくそれも限界に達せばあとは人件費をカットするしかない。一見その企業にとっては経済合理的なことではあるが、それが経済全体に波及すれば賃金カットされた側はますます消費しなくなるのでやはり物が売れない。経済合理的なことがマクロ的に見れば逆効果で、これを合成の誤謬と呼ぶ。デフレ経済では必ずこうなる。
