ボルトン元米補佐官「日本で核武装論浮上も」 北朝鮮の核開発で
米国のボルトン元大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は4日、北朝鮮の核開発が進んだ場合に
日本で核武装論が浮上する可能性を指摘。「中国は日本の核武装を望まないはずだ。
北朝鮮の非核化に向けて行動するよう米国から働きかけるべきだ」と強調した。
ボルトン氏は北朝鮮の核開発について「いずれ(弾道ミサイルの大気圏への)再突入技術を獲得し、
米国を含む地球上のあらゆる場所を標的にする能力を得るだろう。
北朝鮮は貧しい国であり、核技術を国外に売りかねない」と、危機感を表した。
日本や韓国で核武装論が起きる可能性にも触れ「日本は過去25~30年間、
自衛のためには自ら行動する『普通の国』になることを検討してきた。
広島や長崎(で原爆を投下された経験)はあっても、日本が核武装する可能性は排除できない」と指摘した。
その上で中国に対して「北東アジアの不安定化を望まないのであれば、経済的な圧力をかけて
北朝鮮の核開発をやめさせるか、韓国との統一によって核を放棄させるかを考えるべきだ」と訴えた。