知っていて行ったのか？知らなかったのかは判りませんが、北杜市観光協会事案で議会のチェック機能の放棄であり常軌を逸した発議があったため詳細に説明しておきます。
３月議会の「令和２年３月１８日付 発議第３号」一般会計予算についての付帯決議の内容は以下の通り（議会だより参照）
① 市は、北杜市観光協会の会計処理に対する調査を行い、適切な指導を行うとともに、議会に対して報告すること。
② 北杜市観光協会に関する予算執行にあたっては、適宜適時に行うこと。
③ 市は、北杜市観光協会が社会的説明責任を果たすよう指導を行うこと。
全員賛成で可決
それで令和２年８月１８日の臨時会で、「令和２年３月１８日 議案第２５号 発議第３号 令和２年度北杜市一般会計予算についての付帯決議の解除」の発議を提出。
付帯決議の解除発議提出者：野中真理子
賛成者：秋山俊和、相吉正一、志村清、加藤紀雄、池田恭務、岡野淳
内容は
１． 令和２年３月１８日付、発議第３号 議案第２５号 令和２年度北杜市一般会計予算についての付帯決議を解除すること
２． １に伴い、北杜市観光協会に対して令和２年度の補助金の支払いを速やかに行うこと
賛成１７名 反対３名（藤原尚、内田俊彦、進藤正文）で可決
上記発議の問題点を指摘します。
そもそも付帯決議の解除、取消しは出来ません。
参考：行政実例（昭和８年２月７日）議会は既に行った議決を自ら取り消すことは出来ない。
議会運営Q＆A 付帯決議の取消しについて、を読んで勉強してください。
※ネット検索で、 付帯決議 取消し 解除 でPDF確認できます。
読んでいただければ理解出来ることですが、今回の付帯決議の効力を無くしたい場合、令和２年度一般会計予算の議決を取り消す他にはありません。
北杜市議会は大丈夫ですか？
先にも北杜市観光協会の件は質問しましたが、ダブルスタンダード議員は退場すべきです。
次、PR誌等々疑惑の全容が解明されていない、説明責任が果たされていない状態で補助金を速やかに支払えとは市民を愚弄する行為です。
そもそも出来もしない付帯決議の解除を行った時点で、議会は関与しない事を決めたのです。論理破綻していることが理解出来ているのでしょうか。
北杜市観光協会は刑事告発すべき事案と考えます。
