おばあさんはそれを売りに市場へ行くと、高値でも飛ぶように売れた。 気を良くしたおばあさんは・・・
『いつまでもここに居なされ』と美しい女性に言った。
そうして一か月、女性ははたを織り続けた。
大金を手に入れたおじいさんは
『これで、何の心配なく、年を越せるな。』と喜んでおったそうな。 しかし、どうやってはたを織るのかどうしても知りたくなった、おばあさんは、『絶対見てはいけません。』という誓いを破ってしまい、障子を開けて中を覗くと…
そこには、すべての羽が抜け落ちた、みすぼらしい一羽のつるが、おったそうな。 腰を抜かして動けないおばああさんに、つるはひとこと言った。
『見るなといっただろう、ばあさん!』 そして、おじいさんに、『あの金は、もともと私のお金だろ、稼いだ金を持ってきな!』といい、しんしんと雪が降る中、その金をくわえて、どこかへ飛び去ったそうな・・・
ショックを受けた、おじいさんと、おばあさんは、それ以来ふさぎこんでしまったそうな。
約束を破ったらロクな事は無いという、深い教訓のあるような無いような、今に伝わる昔話であったそうな…。😡
【完】