爆サイ.com 甲信越版

🏴‍☠️ マンガ・漫画家


No.277858
#405
堀江卓「劇画大災害」より

大正時代の鹿児島、桜島が舞台。主人公の火山学者の弟子の書生の青年が、いいなづけの娘が最近よそよそしいので問い詰めると、ヤクザの息子にレイプされたという。そのヤクザの家に抗議に行くと、ヤクザの親分が、
「ワシは息子にこう教えてきた。欲しいものを手に入れるのが男よ。そのためには手段を選んなとな!
ヤツは貴様といいなづけになっているミホさあがどうしても欲しかった。だからテゴメにしたとよ。ヤツは男よ!」
「そ、そんな。ミホさあ、お前はどうなんだ?」
「私は…(ヤクザの息子)の嫁に行く!」
(キズモノになったおなごは自分がキズモノになったことを耐えられん。いっそのこと、自分をテゴメにした男の嫁になろうと思うもの)

・・・そしてそのヤクザの若夫婦が東京へ越して間もなく、関東大震災が起き・・・
桜島は大噴火。火山学者の教授と弟子の測候所は火山岩が降り注ぎ溶岩に飲まれ・・・
ドロドロの人間模様が、壊滅的自然災害に飲み込まれ、みんな死んでしまうという鬱展開。しかも、真面目な善人がバカを見て、いつも暴力と悪が勝つ。究極の暴力としての自然災害。
絵も人間の怒りや絶望の表情とかが異常にリアルで、気味が悪くなって古本屋に売ってしまった。
しかし忘れられない漫画。あれもロマンかもしれない。また見つけたら買いたい。


[ 匿名さん ]
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