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全日空機 4人重軽傷の事故 レーダーに表示されない雲 原因か
2021年2月18日 11時11分

おととし、羽田空港から中国の北京に向かっていた全日空の旅客機で機体が大きく揺れて乗客と客室乗務員4人が重軽傷を負った事故について、国の運輸安全委員会は、レーダーに表示されていない発達した雲に遭遇し、座席ベルト着用サインを点灯させた直後に乱気流に巻き込まれた可能性が高いとする調査報告書を公表しました。

おととし8月、羽田空港から北京に向かっていた全日空のボーイング787型機が、中国の上空およそ5500メートルを飛行中に突然大きく揺れて乗客2人が骨折する大けがをしたほか、客室乗務員2人が軽いけがをしました。

運輸安全委員会の調査報告書によりますと、パイロットはいったんは積乱雲などが多い場所から離れるルートをとりましたが、中国の管制官の指示で近づくことになり、そこでレーダーに表示されていない発達した雲に遭遇したということです。

パイロットは、揺れが予想されるためすぐに座席ベルト着用サインを点灯させましたが、25秒後、機体が発達した雲をかすめ、大きく揺れたということで、乱気流に巻き込まれた可能性が高いとしています。

乗客に注意を喚起するアナウンスを行うことはできなかったということです。

運輸安全委員会は、パイロットが管制官に積乱雲の多い場所の距離など情報をできるだけ具体的に通知することが先行して判断するために有効だとしています。


[ 匿名さん ]
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