>>360
Rao et al (1984)は、右半球の機能障害の程度が高いことを示すかもしれない言語学習と比較して空間測定の成績がより低いことを発見しました。Filley et al(1989)は、MS患者の認知障害がアルツハイマー病の患者に見られるものよりも軽度であることを発見しましたが、MSグループでは注意欠陥がより顕著でした。これらの著者は、MSが脳幹網状系から生じ、新皮質で終結するびまん性注意システムの破壊に関連している可能性があると推測しました。言い換えれば、MSの脱髄プラークは皮質から脳幹網状体形成および他の皮質下灰白質構造を「切り離す」ことができ、したがって視知覚障害の発達に貢献する覚醒低下の状態を引き起こすと仮定されています(Heilman et al, 1978; Mesulam, 1981)。
