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🛩️ 自衛隊・軍事総合


No.7243286
合計:
#143
>>141
色丹島にいる警備艇でしょうねぇ。
以前にも書いたのですが、ロシアとしては納沙布岬と歯舞との間の水路警備や管理は手間がかかりすぎるので、これを手離すのは比較的抵抗感は薄いとはいわれます。

また色丹島も軍事的には守りにくく、戦略的にも保持するコストを考えても、日本に返還しても問題はない島です。
問題は国後島と択捉島・・というより、それに付随する“水道”です。

もし両島を我が国に返還してしまうと国後水道は日本のものになり、択捉水道は国際海峡になってしまいます。
これは軍事的観点からみて、ロシアには非常に都合が悪い。

まず第一に、これまでロシア原潜は国後水道を潜航したままひっそりと太平洋に抜けることが出来たのですが、それが出来なくなる・・無害航行のため浮上し、国旗を掲げて海峡を通らねばならないことです。

さらにもっと重要なのは、我が国の同盟国である米国の潜水艦が、隠密にオホーツク海に入り込むことが容易になってしまうことです。

ロシアは核による対米抑止力としてSLBM原潜を一つの柱に位置づけておりますが、その原潜がオホーツク海において安全に活動できることがその大前提です。
このためにロシアはオホーツク海をロシアの聖域にしてきたのです。

昔、オホーツク海で操業する我が国の底引き網漁船がいきなり海底に引きずりこまれる事件があり、これは海底の原潜を引っかけてしまった事故です。
またソ連の警備艇による実力行使も半端ではなく、こうして我が国の漁船はオホーツク海から排除されたのです。

北方領土四島返還は、この対米核抑止・・MAD戦略を根底から揺るがすことになり、ロシアもこれに応ずるわけにはいかない・・ってのが現実です。
これをひっくり返すのは並大抵のことではないと理解しなければなりませんね。


[ 詠み人知らず ◆MjgyNjNj ]
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