日本代表コンビがJ2降格のガンバ大阪に残留したワケ
<前略>
B:同じ降格組でも、神戸はそれなりにネームバリューのある選手がごっそり抜けた。
A:ただ、あれは移籍というより、むしろ“厄介払い”的な色合いが強い。大久保嘉人、伊野波(いのは)雅彦、野沢拓也の3人とも年俸が高く、もうベテランの域。
それでいてチームを引っ張るリーダータイプではない。予算をカットしつつ、何がなんでも1年でJ1復帰したいクラブ側にとっては、出ていってもらったほうが好都合だった。
B:監督の言うことを素直に聞く若手を主体に、一生懸命走り回るサッカーをしたほうがJ2では結果を出せるからな。
C:ただ、J1でのプレーにこだわった伊野波や野沢はともかくとして、大久保は神戸に残るつもりでいたらしいですよ。でも、逆にクラブから、遠回しに移籍を勧められたみたい。
B:神戸ってスポンサーが楽天だから、予算は潤沢にあるんじゃないの?
C 楽天としてというより、どちらかといえば三木谷浩史会長のポケットマネーを突っ込んでのサポートだから、実は意外に渋チン。しかもサッカーにはド素人の会長が何かと現場介入してくるから、予算を有効に使えない(笑)。
A:とにかく各クラブのフロント陣には、「ハイリスク、ハイリターン」っていう発想がない。選手獲得に思い切った投資をしてこそ、大きな儲けを手にできるのに。