この「フライボール革命」は特に若い選手の間で、浸透しつつあるようだ。今年のワールドベースボールクラシックにおいて、読売ジャイアンツの坂本勇人選手が他球団の打者たちに打撃理論を聞いたところ、大部分の選手がアッパースイングを意識していることに衝撃を受けたようだ。
埼玉西武ライオンズの秋山翔吾選手もボールを下から打ちにいく心象を持ってから打撃が向上したと語っている。これまで長打が少なく、高い打率を維持する打者だった秋山選手が本塁打数を昨季の11本から今季は25本と倍増させている。加えて、打率も2割9分6厘から3割2分2厘に上がっていることは非常に興味深い。