ゆさゆさ
「…………」
ゆさゆさゆさゆさ
「………ん」
ゆさゆさゆさゆさゆさゆさ、げしッ
「ぐは!……眠い……まったく、死人をおいそれと起こすなよ……ん?」
目を覚ますと枕元に白レンがいた。
何故か白い大きな袋に入った状態で。
・
・
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起きぬけということもありイマイチ状況が掴めないのだが。
何か期待するような、それでいて照れているような、そしてやっぱり何かを期待しているような白レン。
…………ちなみに今日の日付は12月の31日な訳だが。
「なあ、レン、クリスマス終了から早くも一週間が経とうとしているわけだけど、
それは『プレゼントは私』みたいな催しだと考えて良いのかい?」
「〜〜〜〜!!!」
どうやら図星だったらしい。
「もう!何よ何よ何よ!
せっかく世間一般では年末のイベントづくしだっていうのに、ここでの生活はなんにも変わらないじゃない!!
だから恥ずかしい思いをしてまでこんなことをやってあげたっていうのに……!!」
そう言いながらもう泣きそうな勢いの白レンだった。
いやしかし世間一般で「自分をプレゼント」なんて素でやる輩はそうはいないと思うんだが……
……ああいや、よく考えてみるとやりかねない連中がいるな。
やれやれ、使い魔をねぎらうのもマスターの仕事、か。
「なあ、レン」
二重三重のダメージからマリアナ海溝のドン底辺りまで落ち込んでいる白レンに、言葉を選びながら話しかける。
「別に、『いらない』とは言っていないだろう?」
「ッ——?」
惚けた白レンの華奢な腰に手を回し、丁度抱きかかえるような格好になる。
驚きからか、まるで抵抗しない白レンの顎に指を沿え、そしてそのまま唇を近づけたところで行数が足りない。
よいお年を!\(^o^)/