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🪓 メルティブラッド攻略・地方


No.630572
#525
やっぱ七白はいい! 可愛らしい白に惚れた、GJです!
>>524
めっちゃうめぇ…! 前に志姫を描いてくださった方、かな? その構図は素敵です。
 
で、駄文をば失礼します。志姫編です。
 
「…く!」
身を捩らせ、飛ぶ。
側にあった窓ガラスを体当たりで突破り、志姫は地上数Mの高さから屋敷を飛び出した。
空に浮かぶ月は雲に隠れ、街灯などない遠野の庭はまるで獲物を待つ何かのよう。
だがそんな不利を嘆く時間は志姫には無い。そう、この程度の高さなら慣れたもの。志姫は自分にそう言い聞かせ、着地点へ向け慎重に体勢を修正していく。
腕に抱いた秋葉が小さく呻いた。ますます、失敗は許されなくなる。
気を失った秋葉には独自の着地はおろか、受け身さえ取れはしない。
彼女を、護らなければならない。
チャンスは一度きり。生身の人間を抱えたハンデ付きのスタントアクション。
演出も義妹を護り飛ぶ構図であり、せめてB級には届くだろう。
着地した。
「!」
一閃。
まさに無我夢中。志姫は着地の衝撃と反動を無視し、痺れと痛みに悲鳴をあげる両足に鞭を打つ。
飛べ!
飛んだ。
働いた慣性は真下、地面。それ以下はなく、衝撃の逃がしようのない集束点。
それらを本当に無視して。ぎりぎりまで踏み込み衝撃を押し殺した体勢から、志姫は跳ねる。
目の前には、詐欺紛いの威力を有した手刀が展開済み。
間一髪、躱した。B級ではなかなか見れない手に汗ものの瞬間で、志姫は逆に冷静さを取り戻す。
頬を掠めたそれが赤く染まり、主へと引き戻されるところに合わせてナイフを叩き込んだ。
「わ…!」
声と同時に引く何かがあり、それは闇に紛れて大きく一歩。志姫は跳躍で崩れかけた体勢をなんとか持ち直し、ここで状況が攻防へと戻る。
ナイフを引き戻し、展開。志姫は小さく溜め息をついてから秋葉をそっと芝生に横たえ、黒色に向き直った。


[ 匿名さん ]
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