>>432
妄想に囚われた人間が周囲の意見を聴く事はまずありません。
スラングでいうところの「妄想」なんて生やさしいモンじゃなくて、
本来の 妄想 というのは現実の情報を遮断して、自分ひとりの空想と思考だけを「絶対真実」として精神に根付いてしまうモノ。
特に感覚過敏に伴う被害妄想を形成してしまった者にとっては、他者の批判はおろか、わずかにでも思想のズレを感じさせる言葉を掛けてくる人に対しては
「自分の発言を攪乱し、路線誘導や隠蔽を謀ろうとする敵側の工作員」
と断定して拒絶すべき 不快情報 に感じて罵倒します。
私も数年ばかり妄じきくんに 病識 の説明や説得を試みましたが、不可能を悟りました。
彼にとっては自分の 妄想 こそが世界の真実であり、常識であり、自分を主役に据えた壮大な叙事詩なんです。
当然、そのような思想の人間は現実世界から剥離して、周囲からは孤立し、人間関係は破綻して、現実生活にも支障が数多く発生している事は想像に難くないですが、
そんな現状でも彼は自己に要因がある可能性を絶対に認めません。
つーか痛覚神経に直接触ったかのように過剰に拒絶するだけです。
被害妄想疾患者にとって「自分は精神異常ではなく正常だ」の部分は不可侵の聖域なんです。
触れればなんとかして「天罰」を下すべく、激烈な憤怒に長時間耽るだけです。
説得は不可能です。あきらめましょう。
