未だにトラウマなんだけど、俺がまだ小学生だった頃の話し。
近所の独り暮らしのおじさんが行方不明になって、4日後くらいに死体で見つかったんだ。
泥酔して道路脇の下水溝に転落して、そのまま奥へと進んでしまったらしい。
強烈な匂いとカラスの群れで、異変に気付いた近所の人達が集まっていた。
取り敢えず通報する前に蓋を外して確認する事になった。
大人達に叱られながらも、俺は友達と二人で傍らで見ていたんだ。
水を吸ってパンパンに膨らんだおじさんが仰向けで死んでた。
赤紫色に腫れ上がった顔、目は死んだ金魚みたいに白く飛び出してて、唇も舌もパンパンで吐瀉物にまみれてた。
ガクガクしながら家に逃げ帰ると爺ちゃんが居て、泣きじゃくる俺に飴をくれて優しく慰めてくれた。
その飴は甘くてクリーミーで、こんな素晴らしいキャンディを貰える私は、きっと特別な存在なのだと感じました。
今では私がお爺さん。
孫にあげるのはもちろんヴェルタースオリジナル。
何故なら彼もまた、特別な存在だからです。