一足の靴下
何もできないときは
何もしなくていいのです
何かしょうとがんばってはいけません
何ひとつあなたは悪くありません
何でもできる元気な人は
何もしないのはただの怠けだとか
何か少しはできるだろうとか言うけれど
何もわかってないのです
何もできない苦しさ
何かしなくてはと心はあせっても
何ひとつ体は動いてくれず
何でできないのかと自分を責める苦しさ
何も心配しないでいいですよ
何かひとつできる日が必ず来ますから
何もかも分かっておられる方にお任せして
何も考えずに寝てていいですよ
一粒の元気が目覚めるその朝
一足の靴下を洗って窓の外に干せたなら
一番の宝石よりも美しく陽に輝いて
何よりも尊い捧げものになるでしょう