人間らしく、正直〔まっすぐ〕に生きます。〔杜子春より〕
数々の試練に遭遇した、杜子春
最後に地獄で鬼に痛めつけられている両親の 姿に
思わず｢お父さん！お母さん！｣ 禁忌の口を開きます。
再び、高い岩山に立ち尽くす杜子春
仙人｢どうだ？もう仙人になどなるのは無理なのがわかっただろう｣
杜子春｢はい、それで良いです｣
仙人｢もしお前が、あの時でも頑なに声を出さなかったなら・・・俺はお前を本当に○していただろう｣
杜子春 ｢・・・｣
仙人｢で、これからどうするつもりだ？｣
杜子春｢はい、金持ちになっても幸せにはなれませんでした、地道に働いて人間らしく正直に生きるつもりです。｣
仙人｢ウム、それがいいだろう
おお、そうだ 今思い出した、〔山を下りると〕近くに俺の家と土地がある。それをそっくりそのままお前にやろう。地道に生きる助けになるだろう、
今ならちょうど庭に 桃の実がたわわに生っているだろうからな ｣
