猪木の筋書きを無視した演技だよ。
この人はビジネスの為なら進んで負け役にもなり舌を出して失神もします。
これと同じ事が数十年後の東京ドームで起こりました。あの橋本信也vs小川直也のセメント「事件」です。
どうしてもプロレスの「凄さ」を世間に見せつけたい、インパクトを与えたい猪木が小川を焚き付け佐山を煽り、筋書きでは「勝たせてもらう」筈の橋本にセメントを仕掛けさせました。
不意をつかれた橋本はあっけなくKO〜リング上で大の字になりました。
興奮した新日のレスラーと小川陣営のレスラーが大乱闘してるのをニヤニヤしながら眺めていた人です。
新日本プロレスの歴史は何もかもこの人がスタートさせ黄金時代を築き、何もかもぶち壊して、最後は放ったらかしにしてきたワガママな裸の王様、独裁者です。
抗議してきた坂口、長州に「ぬるま湯に浸かっている新日に喝!を入れたかった」などと言い訳をして顰蹙を買いました。
この話を後日、聞いた新日のOB関係者は「猪木さんならやりかねない」「猪木さん得意の不意討ちだよ」「坂口さんが可哀想だ」と言って呆れていたそうです。