パチンコ依存症は「癖」ではありません。これ は治療の必要な病気です。あなたのご家族や友 人に、毎日のようにパチンコ店に入り浸ってい る人はいませんか。そんな人がいたら、「パチ ンコ依存症」を疑ってください。パチンコ依存 症は“癖”ではありません。“癖”なら、本人 の努力次第で改善することができます。しかし 実際には、パチンコをやめたいと思っていても 、どうしてもやめられなくなってしまっている 、本人の意思ではもはや自分の衝動をコントロ ールできなくなってしまった状態、これはまさ しく心の病気です。WHOは「ギャンブル依存 症」を治療の必要な精神疾患として認定してい ます。そのギャンブル依存症の中でも、最も進 行性が高く恐ろしい病的賭博のひとつがパチン コ依存症です。パチンコ依存症の最も悲劇的な 点は、本人自身の人生を破滅へと追い込むだけ にとどまらず、多くの場合、その配偶者や親や 子供らといった家族までが巻き添えにされてし まうことです。さらには、パチンコが原因とさ れる事故や事件が増加し治安の悪化を招いてき ました。パチンコ代欲しさに窃盗や強盗殺人に 及ぶ事件。パチンコ依存症は人格までも破壊す る恐ろしい病気です。「パチンコがしたい」と いう衝動を抑えきれず情緒が不安定に仕事熱心 だった人が会社をサボるようになり、誠実だっ た人が嘘をつくようになります。パチンコに関 連した事件・事故は、本人自身の問題というよ り、パチンコ依存症という病気によって引き起 こされた可能性が高い。