いったいなぜ正論を言われると逆ギレする人が多いのか。今回は心理学者でMP人間科学研究所所長の榎本博明氏に、正論を言われて逆上するメカニズムを心理学的に分析してもらった(以下、「」内は榎本氏のコメント)。
一番の原因は劣等感
まず初めに、正論を言われると逆ギレしてしまうメカニズムについて教えてもらおう。
「正論を言われて機嫌が悪くなる人の中では、自分の身を守ろうとする自己防衛の心理が働いているのです。自分の心が傷つくのを避けるために極度に反発してしまう、というのが大まかな反応のメカニズムです。こうして反発してしまう人は“劣等コンプレックス”を抱いています」
「劣等コンプレックス」とはどういうものなのだろうか。
「簡単に言えば、“自分が他人よりも劣っている”という自意識にとらわれすぎる劣等感のことを指します。だれでも他人より劣るところがあるものですが、劣等コンプレックスが強い人は、そこを素直に認めることができず、人から見抜かれないかとビクビクしていることが多く、承認欲求が強い。見せかけのプライドで一生懸命自分を保とうとして、自らを守るために指摘に対して敏感になるのでしょう。」
なるほどねww