爆サイ.com 北陸版

🍉 入善町・朝日町雑談


No.9685662
合計:
#91
Art beyond Engineering TSSは「こだわり」を持ち続ける。
日本人の特徴のひとつとして、他の国や人種ではごく稀にしか見ることのできない、ものづくりに対する異常とも言える「こだわり」を持っていることが挙げられます。日本人が当たり前のように行う工程が、世界的にはあり得ない工程であり、他国であればそこまでやる必要がないと言われることに対して執念を燃やす光景があります。驚くべきことにそれを普通に行うのが日本人であり、手順やマニュアル、教育といったものだけでは行き着くことの出来ない、最早我々の習性や本能の領域を感じざるを得ません。

この世界にも稀な「こだわり」は、しかしながら常に表裏一体であり、信念や美学として、品質や性能を向上させ、製品の付加価値を高めるといった良い働きをもたらす一方で、しばしば過去の経験や成功事例に執着し、新たな手法や思考を取り込めないまま、ただただコストが高いだけの悪い結果を生み出す場合があります。

このところ、日本の製造業は、この悪い「こだわり」に引きずられ、我々自身も含めた多くの企業が、自らを窮地に追い込んで行ったと感じざるを得ません。世界のものづくりを牽引していた日本が、いくつかの分野において、今は追う側として、世界の、特にローコスト生産国のものづくりを勉強する必要すら出てきているのです。
言うまでもなく、日本のものづくりのアイデンティティである「こだわり」は安易に捨てるべきではありません。むしろこれからも、我々は世界に日本のものづくりの「こだわり」を強く込めた製品を提供し続ける義務と責任があると信じています。ただし、日本という「場所」、日本人という「人種」、過去の製品という「制約」を捨てて、品質・コスト・納期の三拍子が揃った製品をお客様に提供するための工夫に執念を燃やし、過去の延長線上からは予測し得ない地点に到達するためにこそ、その「こだわり」を遺憾なく発揮すべきなのです。

我々TSSはこれからも世界の国々で、世界の人々と、日本のものづくりとその「こだわり」を持った製品を作り、提供して参ります。それこそが日本と日本の製造業が生きる道と信じています。


by 田中淳


[ 匿名さん ]
TOP