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神道・仏教


No.7046355
合計:
#217
「原始仏教」といわれると、現在の日本に伝わる色々の宗派の仏教より、
お釈迦さまが説かれたそのままの仏教に近いと思いがちですが、
今日では、そうではないことが知られています。

よく「原始仏教」と誤解されているものは、スリランカや東南アジアの植民地化に伴い、
19世紀頃にヨーロッパで研究されたパーリ仏典を、
お釈迦さまの当時の原始仏教と信じたものです。
パーリ仏典を原始経典と言っている人まであります。
ところが実際には、スリランカのパーリ仏典は、
お釈迦さまがお亡くなりになって1000年後にある人に編集されたもので、
上座部の中の「分別説部(ふんべつせつぶ)」というある1つの宗派の教えです。
現在この宗派は、上座部仏教という意味の「テーラワーダ仏教」を名乗り、
日本でも布教しています。
そして今日では、パーリ仏典より漢訳の阿含経のほうが古いと推定されることが多くあります。テーラワーダ仏教は、まったく原始仏教ではありません。
1つの仏教の宗派です。

正しい意味での「原始仏教」とか「初期仏教」と言われるものは、
明治時代より前にはなく、新たに作られた言葉であり、教えなのです。

そしてそれは、インド・中国・日本で、伝統的に二千年以上の研究と実践が行われ、
数多くの人が救われてきた教えよりも、
はるかに仏教研究の歴史の浅く、実践もしない西洋のキリスト教徒のやっている仏教の歴史学の要素が濃くなっています。

一体どういうことなのでしょうか?


[ 匿名さん ]
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