この劇場は、リボン投げもタンバリンも禁止という徹底ぶりだが、ポラ時のスタンスもあまりにシステマチックだった。関東のあまりにグダグダしたポラタイムも僕は苦手だが、東洋のまるで回転ずしの皿にのせられたネタか、それとも長蛇の列を係員にコントロールされてオートメーション的に見せられるパンダ舎前の客かと思ってしまうような事務的サクサクさ。
サクサクなのは望むところだけど、各踊り子の横に若い男性従業員がぴったり張り付いて事務対応する。戸惑う間もなく、写真撮って引換券を出される。
この劇場はサインなしを徹底してるのかと思いきや、実は従業員に申し出れば一枚ならサインしてもらえることを後で知った。
聞かない方も悪いけど、あまりにも不愛想でガチガチに過保護な雰囲気には流石に違和感を禁じ得なかった。そもそも、「あの～、サインは？」なんて聞けるような雰囲気でもなかったしね。
もちろん、サインやコメントを書いてもらえればうれしい。ただ、僕はサインに特段のこだわりはないし、あまり踊り子の負担になるくらいなら、いっそのことサインなしという方針もありなんじゃないかとさえ思う。
それはそれとして…ということだけれど、次この劇場を訪れたとしても、ここで写真を買いたいとは思わない。それは、客あしらいのスタンスの問題である。
この劇場に写真で金落とすのなら、いいステージ見せてくれた踊り子にチップわたす方を選ぶということである。
