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石川高校野球


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【わがまちの偉人】
金沢高 厳しくも人情味ある指導 
駒谷良雲(1931〜2007年) 

強豪野球部の礎築く
 強豪野球部の礎を築くとともに、先駆的な学校改革でも名をはせた。金沢高校(金沢市)の野球部監督、校長、理事長として半世紀以上、教育の道を歩んだ駒谷良雲。厳しくも人情味のある指導は生徒、職員を引きつけ、他校の教員からも「こまさん、こまさん」と慕われた。 (小坂亮太)

 学生時代は陸上選手だった駒谷が、競技経験のない野球部監督に就いたのは一九五八年。二十六歳のときだ。「学生の本分を忘れるな。礼儀正しくあれ。闘志ないものは去れ」と号令。練習を正選手の十五人に絞り、先頭を自ら走った。

 他県の強豪校に足を運んで指導法を学び、六二年には早くも夏の甲子園に初出場。六四、六六年の春の選抜大会ではベスト8に。雪で冬の練習がままならない中での快進撃だった。

 八三年に校長、理事長に就任後は学校経営で手腕を発揮。校舎の増改築や野球場建設、カリキュラム改革を推し進めた。「良いと思えばすぐさま展開する。先見の明があった」と現副校長の北口広茂(63)は語る。

 八五年、華道と着付けを正規の授業に加えたのが代表例だ。荒々しい男子校のイメージを変え、女子生徒の増加、進学校への転換につなげた。華道は今も正課として残る。「授業の中で人間性を育む」という親身な生徒指導は特色になった。

 通勤は自転車。各中学校への訪問も自転車で回り、若い進路指導の教員の名前も一度会えば覚えた。各校の校長は親しみを込めて「こまさん」と呼んだ。


[ 匿名さん ]
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