骨髄移植とは、骨髄提供希望者(ドナー)から骨髄液を採取し、それを白血病など血液の病気を持つ患者さんの体内に入れて、患者さんの壊れた骨髄と入れ替えていく治療法。日本では毎年新たに約6,000人の重い血液難病の患者さんが発病し、そのうち約2,000人に骨髄移植が必要だといわれている。
骨髄移植が必要な患者さんのために、血縁関係のない健康な人(非血縁者)から提供される骨髄液を患者さんにあっせんするシステムが、骨髄移植推進財団を中心とする「骨髄バンク」だ。
骨髄移植を行うためには、ドナーと患者さんのHLA型(ヒト白血球抗原型)が適合していなければならない。適合確率は兄弟姉妹間で4分の1、親子間ではほとんどなく、非血縁者間だと数百人〜数万人に1人しか適合しない。そのため、広く一般からドナーを募る骨髄バンクが必要となる。
2010年9月末現在、ドナー登録者は約36万8,000人、骨髄バンクを介した骨髄移植は1万2,200例を超えた。