>>961の続き 「Ｔさん、Ｔさん！何かおっさんが来てますよ！」俺は悦に入ってるＴさんに小声で呼びかけた。「アンッ？」目を開けて一度だけ後ろを振り返るとＴさんは再び目を閉じた。（こっちに来るな！来るな！）俺に出来る事と言えば祈る事だけだった。数分後。コンコン。誰かがＴさん側の窓ガラスをノックした。先ほどのおやじだった。ガチャ。Ｔさんが無視しているとそのおっさんは自分でドアを開けた。「ちょっとお！アンタら、何してんにゃあ、こんなとこで！はよ出てこいま！」オヤジががなる。俺とＴさんは無言で車を出た。オヤジの繋ぎ作業服には○○イモータースと刺繍されている。「こんなとこ勝手に入ったらあかんやろが！アンタラ、一体どこのモンや？！警察に話するで答えろや！」オヤジが怒鳴りちらす。「知らんわ」Ｔさんは薄ら笑いを浮かべてペッと唾を吐いた。
