実家に帰ると親はずっとテレビばっか見ていて、仕事の愚痴を吐いていた。
親の教育熱心さも関西や関東の都会とは全然違う。小学校から塾に行かせて、私立の中学校に受験する同級生なんて、小学校の時には学年の1割以下の2、3人しかいなかった。
阪大生には小学校から塾に通い有名私立中高一貫校に通ったりしてる人が多くて驚いた。周りにそんな人はいなかったからだ。
調べると私立高校の割合は阪大で5割もいるらしい。東大だと7割り出そうだ。世界が違うんだなと思った。
彼らは高校での1年〜1年半分ほど進度が早い。つまり高2の時点で高3までの内容の授業が終わる。母校じゃ終わらずに受験を迎えたのに。
外資系企業に勤務している親とか、大企業で海外赴任してる親とかが多くてビックリした。地元にはそんな親いなかった。
地元の大学に通う同級生からこんな話を聞いた。
「福大じゃ娯楽がタバコとパチンコしかないから、みんなタバコ吹かしながらパチンコして時間を潰してる」
自分もそうなる可能性が十分あって、もし彼と同じ境遇になっていたらと思うと末恐ろしく思う。
出るまで気づかなかったが、阪大に通い始めてから地元を俯瞰してみると、荒廃した世界だったように思える。