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■ Enhancement of Kv1.3 Potassium Conductance by Extremely Low Frequency Electromagnetic Field
極低周波電磁界によるKv1.3カリウムコンダクタンスの向上
C. Cecchetto, M. Maschietto, P. Boccaccio, S. Vassanelli/ 21 July 2016/ Dept. of Biomedical
Sciences, NeuroChip Lab, Via Francesco Marzolo 3, 35131, Padova, Italy.
要旨
理論的および実験的証拠は、極低周波電磁界が電位依存性チャネルに影響を与え得るという仮説を
支持しています。しかし、カリウムチャネルへの影響については殆ど知られていません。
脳内で最初に発見された電位依存性カリウムチャネルファミリーのメンバーであるKv1.3は、免疫応答中の
T細胞の抗原依存性活性化を含む重要な生物学的プロセスの中心的存在です。CHO-K1細胞で発現したKv1.3は、
極低周波数と比較的弱い強度の電磁界によって細胞亜集団で変調され得ることを報告します。
特に、野外への曝露はKv1.3カリウムコンダクタンス（回路における電流の流れ易さ、すなわち、
直流回路では電気抵抗の逆数、交流回路ではインピーダンス(抵抗を表す複素数であり、電圧と電流の比)の
逆数の実数部）の増強を引き起こし、その効果はフィールド除去の後、数分間続くことを観察しました。
この結果は、Kv1.3が極めて重要な分子の役割を果たしており、極低周波電磁界に対する免疫および
神経系の応答を新しい視点に導くことに貢献しています。
