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No.4121432
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#894
航空兵は敵を撃ち落とすのを目的に飛行機の操縦を覚える。一方、人間魚雷「回天」の搭乗員は自爆するために操縦法を数カ月かけて学ぶ。平和な時代に、死ぬために一生懸命になる心境は理解できないかもしれないが、訓練に没頭した。死と向き合う時間は、空の特攻兵に比べて、海の特攻兵の方が格段に長かった。
 今では、それが異常な考えだと分かるが、当時はそういう世の中だった。飛行機乗りに憧れていた17歳の私は、血書の嘆願書を添えて海軍飛行予科練習生(予科‘回天は操縦が非常に難しく、訓練中に命を落とした人も少なくなかった。いつ死ぬか分からない。練習で搭乗するときでも「死に装束」としてきれいな衣服を着込んだ。回天の数そのものが少ないので出撃命令はなかなか下らず、上官の部屋に押しかけて直訴したこともあった。
 出撃しないまま終戦を迎えた。45年8月17日、正装した上官が回天の上に乗りピストルで自決した。部下を送り出した責任を取ったのだと思う。1週間ほどして部隊は解散となり、機密書類を焼却。部品は海中に捨てた。米兵に会ったらたたき切ってやろうと、腰に日本刀を差したまま九州へ帰った。


[ 匿名さん ]
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