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試合後、MGMで取材した3人の日本メディアから今後について問われ、井上はそう答えていた。その言葉からは、パンデミックで様々な制約がある中で、より重要な試合だけをやっていきたいという意思が透けて見える。
 すでにWBA、IBFのタイトルを持つモンスターに最も求められているのは、やはり全団体統一路線だろう。
 過去に男子ではバーナード・ホプキンス、ジャーメイン・テイラー、テレンス・クロフォード、テオフィモ・ロペス(以上アメリカ)、オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)しか成し得ていないWBA、WBC、IBF、WBOの4団体統一をやり遂げれば、文字通り、階級最強の男として歴史に刻まれる。そうなると、当面のターゲットはWBO同級王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)、12月12日に行われるWBC王者ノルディーヌ・ウバーリ(フランス)対ノニト・ドネア(フィリピン)戦の勝者ということになる。
 4月に一度は井上との統一戦が決まったカシメロは、パンデミックで試合が流れた後も執拗な挑発を続けてきた。井上との対戦は因縁ファイトの趣を帯び、アメリカでもこの試合の早期実現を望む声が最も多い。ともにアグレッシブなスタイルゆえ、実現すれば内容的にもエキサイティングなものになる可能性が高い。
 また、フィジカルの強さが売りのウバーリは、昨年11月に井上の実弟・拓真に判定勝ちを収めたストーリーがある。そして、日本のファンにも人気のドネアは、井上とワールド・ボクシング・スーパー・シリーズの決勝戦で、多くの主要媒体の年間最高試合に選ばれる死闘を演じたのはご存知の通り。この3人のうちの誰と対戦しても、統一戦は盛り上がりを見せるだろう。
 カシメロ、ドネアはトップランクのライバルであるプレミア・ボクシング・チャンピオンズとの結びつきが強くなっているが、好カードになる駒が中量級以上に比べて少ないため、動く金も小さくなる軽量級では異なるプロモーター間の交渉もそれほど難しくないはずである。
軽量級でも統一戦はよりコストがかかる
 ただ、ここで留意すべきは、新型コロナウイルスの世界的な脅威は続いており、井上の次戦が予定される来春にもどの程度の客入れが叶うかがわからないこと。開催地がどこになろうと、興行主催者側はゲート(入場料)収入の減収を覚悟せねばならない。この秋、この点が障害になってカシメロ戦が叶わなかったことは日本でも伝えられていたはずだ。


[ 匿名さん ]
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