>>94
概 要
周波数利用効率を向上させるため、トラフィックの空間的変動に対してフレキシブルに照射領域の変更可能な複数のビームを形成
する、フレキシブルペイロード技術の研究開発を行う。船舶や航空機などのように、時間の経過ともに地球上の位置が変化する移動
体との通信にも、可変ビームアンテナは有効となる。
従来、このような可変ビームを実現するデジタルビームフォーミング（DBF）技術はL/S帯のような低マイクロ波帯で研究開発が
進み実用化されているが、本研究開発ではこれをKa帯の広帯域信号に適用する。また衛星搭載に当たっては電力・重量等の必要リソ
ースを考慮する必要があり、HTSとしての高データ伝送性能を確保しつつ衛星搭載が可能となるアンテナ方式の選定を行う。なお、
本研究開発成果は次期技術試験衛星に搭載し、軌道上での試験に供する事を前提とする。
