釣りでもなければ創作でもない真実の話しなんだが、
俺は57歳、18年前にカミさん亡くして3人の子供を育て、長女次女はとっくに嫁に行き、長男が去年の暮れに嫁を貰い、我が家を出て行った。
そして勝手気ままな独身生活を楽しんでいたが、今年の３月、朝、インターホンが鳴る。
モニターには高校生位の可愛い女の子が、家の周りを見渡しながら映っていた。
『はい。どちら様？』
『あ、はじめまして、○○です。お父さん。』
『はぁ⁉️』
これが娘とのはじめの出会いで、その後、頭が真っ白になって、家に上げて飲み物出してやるまでの記憶がない。
事細かな会話も全部覚えていない。
娘の話しをざっくり説明すると、
『お母さんは後から説明しに来るから、それまでは私１人をここにおいて欲しい。
母の名前は、』
『○○だろ？そうだよな？』
その時、彼女の面影が、娘の顔から観て取れた。
そして、目の前の娘は、俺によく似た次女の顔立ちすら兼ね備えている。
高校生だと思っていた娘は、今年4月から大学生となり、我が家からクルマで通える距離に通学可能とのコト。
そして、母親は離婚調停中で、実家で暮らしているとのコト。
なぜ離婚するのか、何度も何度も問い質したらしいんだ、娘が。
根負けして、俺とのコトを告白したとのコト。
俺の写真はスマホにカギ掛けてしまってあったんだと。
で、なんでそういう気持ちになったのか、長くなるから端折るが、
とにかく、本当のお父さんと一緒にいたい一心から、娘なりに俺の今の状況を調べ、凸して来たんだと。
その時(３月)は、母親に内緒で勝手な行動をしていた様だ。
それから、10ヶ月、娘とは楽しく生活している。
で、離婚が成立したら、母親である彼女を我が家へ迎え入れるべきか否か悩んでいる。
