神戸山口組系組長宅に発砲の暴力団員 殺意は否認 岡山地裁
01月13日 13時19分 NHK岡山
神戸山口組系の暴力団組長が住む倉敷市の住宅に向かって、おととし拳銃を発砲したとして、
殺人未遂の罪などに問われている山口組系の暴力団員の裁判が、岡山地方裁判所で始まり、
被告は殺意がなかったと起訴された内容の一部を否認しました。
指定暴力団・山口組系の暴力団員で、津山市の河島秀之被告(60)は、
おととし5月、対立する神戸山口組系の暴力団組長が住む倉敷市の住宅の玄関に向かって、
2丁の拳銃であわせて6発発砲し、殺人未遂の罪などに問われています。
住宅には当時、組長とその家族がいましたが別の場所にいてけがはなく、事件の翌月、組長は暴力団を解散しています。
岡山地方裁判所で13日から始まった裁判で、河島被告は「やったことは認めますが、殺意は認めません」と述べて、
起訴された内容を一部否認しました。
このあと冒頭陳述で検察は「山口組と神戸山口組の抗争が続く中、対立する暴力団組長を殺害しようと考えた。
地図のアプリで状況を確認したうえで現場を下見をすると、高いブロック塀に囲まれていた。
そこで脚立を購入して敷地に侵入し『出てこい』などとどなって拳銃を発射した」と指摘しました。
一方、弁護側は「被告は過去個人的なトラブルがあり、けじめをつけるため、脅そうと威嚇のために発砲した」と主張しました。