信玄袋 №14 ☆おいしいカレーの作り方を伝授しよう。
お正月に子どもたちが帰ってきたので、久しぶりに「父さんのカレーライス」を作った。子どもたちが小さなころから好評のカレーライス、腕のふるいどころである。やっぱり父さんの作るカレーはおいしい、と言わせたいがために、いろいろあれやこれやする。
我が家では牛肉は使わない。骨付きの鶏肉を使う。骨からいい味がでる。よそのお宅でつくられるカレーの具材には何が入るのだろう。ふと、思ってみる。酸味が加わるトマト、まろやかな味になるという牛乳、チョコレートやお好み焼きソース、焼き肉のタレ、醤油とか意外にさまざまなものが入っているのではないだろうか。ＮＨＫの番組に、「試してガッテン！」というのがある。カレーをとりあげたとき、ふだんは見ないＴＶをこのときばかりはと興味津々で見ていたのだが、市販のカレールーを使っておいしいカレーライスをつくるために、四つのものをいれるという。辛みを加える唐辛子、コクがます大蒜、濃厚なあじわいをつくりだすバター。もうひとつは、多くの人にとって意外な素材だったろう、砂糖だ。カレーの辛さを引き立てるために甘みは欠かせないらしい。たしかに人間関係でも優しい人ばかりだとその優しさに気がつかない。が、厳しい人ばかりのときの優しい人はすぐにわかるのだから不思議なものだ。
さて、話を戻そう、番組を見ながら、市販のカレールーを使っておいしいカレーをつくる方法なら、もっといい秘訣を私は知っている、と思った。だれにでもできる、とても簡単な方法である。カレールーを箱の裏に書かれている分量より少し多めに入れる。これならお肉、玉葱、馬鈴薯、人参の他に何か新しい材料を調達せずに作ることができる。
