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🚃 鉄道・電車


No.11809630
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#98
「つくばエクスプレス(TX)」で3日午前、男性乗務員が体調不良を訴えた後も30分超にわたり1人で乗務を続けていたことが判明した。列車の運行を管理する総合指令所も状況を把握していた。乗務員本人が乗務可能と主張したため、体調不良で出発が遅れた後も単独乗務は続き、乗務員は緊急交代後に救急搬送された。TXを運営する「首都圏新都市鉄道」(本社・東京都千代田区)は「安全上問題は無かった」としているが、識者は「言い出しにくい状況があったのでは」と指摘している。

 この列車は自動運転で、乗務員はドアの開閉や、線路上の障害物の目視のほか、緊急時の操縦などが主な業務という。

 同社などによると、乗務員は3日午前9時35分、守谷市の守谷駅から、下り普通列車に乗務。同48分、総合指令に腹痛を訴えた上で、自ら「乗務可能」と伝えていた。乗務員は、つくば駅から折り返す上り普通列車でも乗務を継続。3駅先のみどりの駅(つくば市)で腹痛が悪化、出発が7分遅れたが、みらい平駅(つくばみらい市)で同10時22分に緊急交代するまで単独乗務が続いた。その後、乗務員は救急搬送され尿路結石と診断を受けたという。

 同社広報課は「列車には衝突を防ぐ自動制御装置があり、当該の運転士も前方を注視していたので安全に問題はなかった。本人が交代を申し出ていたら無理には乗せなかった」と説明した。

 TXには、折り返しのつくば駅や秋葉原駅も含め、乗務管理所のある守谷駅にしか交代の乗務員が待機していないことが背景にあるとみられる。公共交通の安全に詳しい関西大学社会安全学部の安部誠治教授は「限られた人員で業務を担う中、乗務員には体調不良でも交代を申し出にくい遠慮があったと思う。事前に健康状況を把握できる環境を整備し、乗務員の体調不良が頻繁であれば、交代要員の待機場所を増やすことも検討すべきだ」と指摘する。


[ 匿名さん ]
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